バラの花びらの強壮剤・グルカンド

グルカンドは冷やす強壮剤

グルカンドは冷やす強壮剤として伝統的に活用されてきました。 体の内側のピッタ（熱）を下げ、眼の炎症や充血を抑え、歯と歯茎を丈夫にするとされています。アーユルヴェーダ・インスティチュートによれば、グルカンドとはアラブ語であり、新鮮なローズの花びらと砂糖を原材料にして作られるアーユルヴェーダ強壮剤であるとしています。 グルカンドは、アーユルヴェーダ食品のなかで、もっとも甘く、おいしい薬であるといえるでしょう。

グルカンドは冷やす強壮剤として伝統的に活用され、特に、疲労、倦怠感、筋肉痛、痒みなど、熱に関係した症状の改善に使用される。記憶力、視力によく、人の気持ちを楽しくさせ、また浄血作用がある。カルシウムが豊富で、抗酸化力がある。すべてのタイプの人が一年を通して摂取できるが、特にワタ、ピッタタイプにはおすすめ。

グルカンドの効用

インドのアーユルヴェーダインスティチュートがあげているグルカンドの効用は…… 体内に過度な熱がこもっている場合、ローズの花びらはその熱を取り除くために活用される。生理不順を改善し、過度の出血を防止する。歯と歯茎を丈夫にする。 胃酸過多を抑える。定期的に使用されると、体臭を抑える……などがあります。

プラバルバズマ入り

プラバルバズマの、プラバルとはサンゴであり、バズマとは灰を示す。サンゴの灰には、体に蓄積したピッタを取り去る作用が高く、このグルカンドには、プラバルバズマを配合しています。

ジェイン先生によれば「グルカンドは、抗生物質を摂取した後、ガン治療をした後、強い日差しを長時間浴びた後などに、とてもよい」

バラの強壮剤グルカンドと体のヒート(熱)より……ジェナズは、私の患者で、当時、彼女は妊娠四ヶ月でした。ある日、彼女が私のクリニックにやってきて、「先生、私の手と足が燃えるように熱いんです！口の中には潰瘍もできていて、目が痛く、体の調子も悪いんです。。。」と泣きながら訴えました。そこで、私は、最近、彼女の毎日の生活で、いつもとは違ったことがなかったかどうか、ちょっと思い出してみるように言いました。先週、彼女の母親が彼女に、ピックル（酢漬けの漬物）の大瓶をもってきて、それがとても気に入って、数日で、大瓶のピックルを食べきってしまったと言うのです。暑い夏に、マスタードやフェヌグリーク、チリが入った酢漬けのピックルを食べれば、当然、体の中が熱くなります。そこで、私は、彼女に、たくさんの水を飲み、グルカンドを、毎日、朝-晩、食べるように言いました。でも、彼女は不満げに、「先生、ビタミン剤のお注射はしてくれないんですか？」と言いました。私は、強い口調で、「まず、グルカンドを一週間、摂りなさいね。それでよくならなかったらビタミン剤のお注射を検討しましょうね」と伝えました。もちろん、言うまでもありませんが、別に注射などしなくても、彼女はよくなったのです。グルカンドは、抗生物質を摂取した後、ガン治療をした後、強い日差しを長時間浴びた後などに、とてもよいのです。 ＜ドクタージェインのハーブブックより抜粋翻訳＞

肌のトラブル、汗疹などに、グルカンドをミルクと一緒に摂取する

インド伝統のグラブ（ローズ）と夏の強壮剤「グルカンド」より…… グルカンドは、年齢の割りに体重が少ない子供や妊婦にとてもよい。真夏、体から熱を取り除く。ミルクと一緒にグルカンドを摂取すれば、痔、胃酸過多、肌のトラブル、はしか、熱によい。特に、汗疹の場合は、グルカンドを食するのがとてもよい。また、グルカンドは頻発する扁桃腺炎にはとてもよい。＜ドクタージェインのハーブブックより抜粋翻訳＞

グルカンドの摂取方法

グルカンドは、バラの花びらと砂糖だけで出来ているジャムのようなものです。どなたでも食べやすく、副作用ということがまったくありません。早い話、イチゴのジャムがあるように、バラのジャム、グルカンドがあるという感じで、アーユルヴェーダ食品ですので安心して食べていただけます。朝や午後、夜などに、小匙１杯程度を摂取されるとよいでしょう。