ジャタマンシ／スパイクナード

ジャタマンシオイルはアーユルヴェーダでは、古代より価値あるオイルとされてた。このハーブは、ヒマラヤやネパール、ブータン、シッキムなどの５０００メートルの山中に成長する。チャラカ、ススルタ、ヴァグバッタなどの経典は、精神錯乱などに鎮静ためにジャタマンシを使用することを勧めている。このハーブは特に心を静め、気づき（アウェアネス）を促進する。ストレスを克服しバランスを取るために、また、そのストレスにより生じた頭部や頭脳、胸部のワタのアンバランスを回復させる。それは、まるでヴァレリアンのように作用するが、ヴァレリアンのような長期に渡るだるい感覚がない。ジャタマンシは人に気づきをもたらし、そのため、精神的な成長をもたらす。

マリー・マグダレーナがイエスに使ったのも、このジャタマンシオイル。このオイルは大地のオイルであるために、彼女は、このオイルでイエスの足をマッサージし、イエスの頭部に、このオイルを注いだ。

ジャタマンシは、神経を穏やかにするには最適であり、人々を大地に根付かせ、しっかりと意識的になるのを助ける。男性ホルモンを刺激するのにも適切であり、更年期障害やヒステリー、癲癇、発作にも使用される。

ジャタマンシはカンファ及びシナモンと合わせて使用されるのが常であり、単体では使用しない。消化不良や呼吸器疾患、黄疸によい。不眠症にとても効果的で、心を穏やかにするたえに、瞑想に入る前に使用される。

妊娠中は使用を避けること。

相性のよいブレンド：チャンパ、パチュリ、カルダモン、シナモン、サンダルウッド、グルヒーナ、フランキンセンス、ミルラ、ラベンダー、レモン、クラリーセー ジ、ネロリ

効果：血液浄化、ヘアケア、髪の成長、髪に艶を与え、髪の色を濃くする。肌によい。ハンセン氏病。

＜アーユルヴェーダ・アロマセラピーブックより＞

アーユルヴェーダでのストレスとニドラナシュ(不眠症)対策